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主婦が就職活動をする際に役立つ資格
最終更新日: 2019年9月06日
主婦は、採用選考で、学歴よりも資格を重視されることがあります。
しかし、意外と多いのが、資格を何も持たない主婦です。
今から、どんな資格をどのように取得したらよいのか、なかなかわからないものです。
そこで、これから「資格あり主婦」を目指すために、主婦に人気のあるおすすめの資格の紹介と勉強方法について紹介します。
※今回の記事は、2017年7月現在のものになります。
主婦の資格取得勉強方法
主婦が「資格を取得しよう!」と勉強方法を考える時、できるだけ費用と時間を取らない方法を探します。
その中で思い浮かぶ一般的な勉強方法は、「独学」と「通信教育」です。
では、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。
★独学メリット
- 費用が少ない
- 手軽にできる
- 自分のペースで進める
★独学デメリット
- 本選びが難しい
- モチベーションが続かない
- 試験に関する最新情報の取得が難しい
★通信教育メリット
- 好きな時間と場所でできる
- 教材を自分で選ばなくてすむ
- 試験に沿った学習ができる
★通信教育デメリット
- モチベーションが続かない
- 講座によってサポートの差がある
- わからない点をすぐに解決できない
このように、独学でも通信教育でも、メリットとデメリットはあります。
しかし、独学の場合は、メリットに思われている費用や時間が思っていた以上にかかってしまい、結局メリットになっていなかったということもよくあります。
また、独学で取得できる資格は、比較的難易度が低く、だれでも取得できる可能性があるので、就職活動で有利にならない場合もあります。
相対的に見て、これから資格を取得しようと考えている主婦の方におススメする勉強方法は、通信教育です。
通信の場合は、講座を受講すると受験資格を得ることができたり、講座を修了すると資格を取得できる場合もあります。
就職活動でライバルに差をつける資格を取得するには、ある程度の費用と時間がかかることを覚えておきましょう。
主婦におすすめの資格一覧
主婦が「資格を取得しよう!」と考えても、何の資格を取得するか決めていない主婦が多いようです。
そこで、主婦が子育てをしながら、働きながら、取得できる実用的な資格を紹介します。
簿記3・2級(日商)
簿記とは、帳簿にお金や財産に関する取引の記録をつけるなど、企業の経営状態を把握するために不可欠な仕事ができる資格です。
1度資格を取得すれば全国どこでも通用し生涯有効のため、出産、引っ越しと急に環境が変わったとしても再就職の際にとても役に立つ資格の1つです。
また、仕事以外でも、家計の管理や見直しをする際にとても役立つので主婦にはありがたい資格です。
簿記の資格を取得される人の多くが簿記3級、簿記2級の資格取得をめざして勉強をされます。
資格の内容としては、簿記3級は、ビジネスパーソンに必須の商業簿記の基礎の知識を得ることができます。
商業簿記とは、完成している商品を仕入れて販売する会社の取引を記録し財務状態を管理していくことです
簿記2級の資格は、簿記3級の知識をベースにさらに知識を深め、それに加えて工業簿記を勉強しています。
工業簿記とは、工場や製作所などの製造業に関わる簿記で、材料仕入れから製品販売までの製造過程の中で生産にかかる財務状態を記録、計算、報告したり原価を算出する原価計算の分野となります。
2級は経営管理に役立つ知識として最も企業に求められる資格の1つです。
簿記(3級)
- 試験資格 特になし
- 試験時期 年に3回(2月、6月、11月の日曜日)
- 受験料 2、800円(税込)
- 合格率 46.1%前後
通信
- 取得にかかる金額 約4万
- 標準学習時間 約3か月
簿記(2級)
- 試験資格 特になし
- 試験時期 年に3回(2月、6月、11月の日曜日)
- 受験料 4、630円(税込)
- 合格率 21.6%前後
通信
- 取得にかかる金額 約67、000円
- 標準学習時間 約2か月~4か月期間(事前に3級を受講済みの場合)
医療事務
医療事務は、病院で医療に関わる事務全般を行っていきます。
外来や入院の受付をしたり、カルテを確認してレセプト(診療報酬明細書)を作成して医療費を計算、会計を行います。
医療事務は、女性に人気NO1の事務職ですが、資格がなくても仕事ができるため、求人募集には資格を持たない事務職希望の主婦が殺到します。
そのような中で、有利な就職活動を行うためには、医療事務に関する資格をぜひ取得しておきましょう。
医療事務には、国家資格はありませんが、たくさんの民間資格があります。
主催団体によって、資格の名前や学習範囲に違いはありますが、どれも医療事務として役に立つ資格であることは同じです。
医療事務の資格を取得したいけど、種類があり過ぎてどの資格を取得したらいいのか迷うようなら、まずは、自分の知識や学習できる時間、金額など、今の状況にあった講座を選んで、その資格に挑戦してみてはいかかでしょうか。
医療事務の資格試験は、勉強する範囲が医療全般と広いのですが、在宅受験やインターネット接続によるIBT試験ができたり、試験場所に教材持込が可能な場合も多いので、試験に不安な方も安心して受験しやすい資格と言えます。
ここでは、医療事務の資格試験をいくつか紹介します。
★医療事務管理士(R)(医療事務管理士(R)技能認定試験)※医科、歯科あり
- 受験資格 特になし
- 受験時期 年6回(奇数月第4土曜日)
- 受験料 医科歯科 各7,500円(税込)
- 合格率 医科51.2% 歯科73.5%(平成29年5月)
- 主催団体 JSMA技能認定振興協会
通信
- 取得にかかる金額一例 医科 48,924円 歯科 48,600円
- 標準学習時間 医科 約5か月 歯科 約4か月
★医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))※医科、歯科あり
- 受検資格 特になし
- 受験時期 毎月
- 受験料 医科歯科 各7,500円(税込)
- 合格率 約67%
- 主催団体 一般財団法人 日本医療教育財団
通信
- 取得にかかる金額一例 60,480円
- 標準学習時間 約6か月
★診療報酬請求事務能力検定試験
- 受験資格 特になし
- 受験時期 年2回(7月、12月)
- 受験料 7,500円(税込)
- 合格率 医科39.3% 歯科34.1%(平成28年12月)
- 主催団体 公益財団法人 日本医療保険事務協会
通信
- 取得にかかる金額一例 78,000円
- 標準学習時間 約9か月
※ヒューマンアカデミーの初心者対象通信講座「医療事務+士医療報酬請求事務能力認定試験対策講座」の場合
★医療事務検定試験
- 受験資格 主催協会が認定する講座を修了した方、または同等の知識がある方(課題提出あり)
- 試験時期 毎月
- 受験料 7,560円(税込)
- 合格率 88.4%(平成29年4月)
- 主催団体 日本医療事務協会
通信
- 取得にかかる金額一例 31,000円(税別)
- 標準学習時間 約3か月
調剤薬局事務
調剤薬局事務は、女性に人気がある医療関係の事務職です。
調剤薬局の窓口業務を担当し、患者からの処方箋受付や保険証確認、処方箋内容をパソコンに入力、会計など、薬を処方する事務作業全般を行います。
そして、月末や月初めには、レセプト(診療報酬明細書)を作成して、保険組合などに残りの負担金を請求します。
以前は、病院内でも調剤を行っていましたが、最近は調剤薬局で行うことが一般的になってきました。
また、高齢化社会によって薬の需要が高まっているため、調剤薬局が増加しています。
そのため、調剤薬局事務の求人も多く見られるようになり、活躍の場が広がっています。
調剤薬局事務という資格があるわけではなく、様々な団体が調剤事務に関する資格を作って試験を実施しています。
試験は、薬剤に関する知識のみの範囲で行われ、試験会場にテキストや資料の持込が可能な場合もあります。
中には在宅受験が可能な試験もあるので、小さいお子さんがいたり、働いていて時間がとれない主婦にはとっては手軽に受験できます。
調剤薬局事務に関する資格は、他の医療資格に比べても受験の難易度が高くないので、未経験者でも挑戦しやすい資格と言えるでしょう。
また、資格取得のために学んだ知識は、自分や家族が病気や怪我をした時にも、処方された薬や処方箋の内容を理解しやすくなります。
ここでは、調剤薬局事務の資格試験をいくつか紹介します。
★調剤事務管理士(調剤事務管理士技能認定試験)
- 受験資格 特になし
- 試験時期 年6回(奇数月第4土曜日)
- 受験料 6,500円(税込)
- 合格率 約60%
- 主催団体 JSMA技能認定振興協会
通信
- 取得にかかる金額 約35,000円
- 標準学習時間 約3か月
★調剤薬局事務士
- 受験資格 主催協会の認定教育機関でカリキュラムを修了した者
- 試験時期 カリキュラム終了後随時
- 受験料 5,600円(税込)
- 合格率 非公表(在宅受験)
- 主催団体 一般財団法人 日本能力開発推進協会
通信
- 取得にかかる金額一例 約39,000円
- 標準学習時間 約2か月
★医療保険調剤報酬事務士
- 受験資格 主催団体の通信講座を受講して、中間試験に合格した者
- 試験時期 毎月実施
- 受験料 初回は通信講座料に含む、2回目からは4,000円
- 合格率 非公表(在宅受験)
- 主催団体 医療保険学院
通信
- 取得にかかる金額一例 36,000円
- 標準学習時間 約4か月
★調剤報酬請求事務技能検定試験
- 受験資格 主催協会が認定したカリキュラムを修了した者、または受験申請のあった教育機関
- 試験時期 年6回(奇数月第2日曜日)
- 受験料 6,480円(税込)
- 合格率 約90.8%(平成28年)
- 主催団体 日本医療事務協会
通信
- 取得にかかる金額一例 29,800円
- 最短学習時間 約1か月
司書(図書館司書)
司書は、公共図書館や大学図書館などに勤務して、本の発注や整理などの管理を行ったり、利用者への本の貸出や返却、案内などの窓口業務を行う仕事です。
利用者の質問や要望に素早く対応するためには、ジャンルを問わずに様々な本の知識と情報を持っていることが必要とされます。
司書は、落ち着いた雰囲気の中で事務的な仕事を行っていくイメージがあるため人気がある職種ですが、求人募集数はあまり多くありません。
そのため、国家資格の司書を取得していると、本の知識や情報がある人として信頼が高まるだけではなく、就職活動の少ない求人募集においてもかなり有利になります。
司書の資格を取る方法は、大学や短期大学、高等専門学校で司書資格に必要な科目を履修していない人の場合、次の方法があります。
★司書の資格取得方法
- 大学、短期大学、高等専門学校のいずれかを卒業して司書講習を修了する
- 大学に2年以上在学(または短期大学卒業)して62単位以上を修得して、司書講習を修了する
- 司書補として3年以上勤務して、司書講習を修了する
司書講習は、大学で行われる集中講習で、これを修了するだけで司書の資格が取得できます。
平成29年度には、全国で8校の大学で、7月~9月頃にかけて実施されています。
高卒の方が司書を目指す場合は、司書補からスタートする方法があります。
司書補は、高等学校を卒業、または高等専門学校3年を修了して、司書補講習を修了すれば、取得できます。
その後、司書補として3年以上勤務して、司書講習を修了すれば司書資格が取得できます。
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
未経験の介護職に就こうと考えているなら、最初に取得をおススメするのが、介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修修了者の仕事は、自宅や病院、施設などで、介助の必要な高齢者や障がい者の食事、入浴、排泄、着替え、掃除、洗濯などの身の周りの介助をしていくことです。
この資格を取得していると、仕事だけではなく、家族や身内で介護が必要になった場合に、アドバイスや実践ができるので、私生活においてもとても重宝します。
介護職員初任者研修は難易度が高くないので、未経験者からでも取得しやすい資格です。
決められた130時間のカリキュラムを履修後、1時間程度の筆記試験に合格すれば介護職員初任者研修修了者になります。
もし、筆記試験が不合格になっても、一定期間内であれば何度でも受験可能なので、安心して挑戦できます。
介護職の入り口として、まずは介護職員初任者研修の資格取得を検討してみるとよいでしょう。
- 受験資格 特になし
- 試験時期 随時
- 受験料 研修受講料に含む
- 合格率 ほぼ100%
通信+通学
- 取得にかかる金額 約9万円※関東の場合
- 標準学習時間 約2か月
※必要な130時間のカリキュラムの内、89.5時間は通学が必要です。
調理師
調理師は、飲食店やホテルなどで、食材を美しく、美味しく調理をする仕事です。
また、調理だけではなく、メニューを決めたり、それに合わせて食材を探したりと準備や後片付けも行います。
調理師として働くためには、都道府県知事が行う調理師試験に合格して、国家資格の調理師免許を取得する必要があります。
調理師免許を取得していなくても、調理業務や飲食店を開業することはできます。
しかし、免許を取得していると、調理に関する知識と技術があるということなので、飲食店関係に就職活動する際には有利になり、働き始めてからでも給料が上がったり手当がつくことが見込まれます。
また、家族の健康管理ができたり色々な種類の料理が作れたりと、家庭でも役立ちます。
厚生労働大臣が指定した調理師学校(1~2年)を卒業すれば、申請するだけで調理師免許を取得できるので、一番効率的な方法です。
しかし、学校に通うことは、1日の拘束時間が長くお金もかかるので、主婦にとっては現実的な方法ではありません。
主婦が調理師免許を取得するもう一つの方法は、調理師試験に合格することです。
ここでは、調理師試験を受験する際に必要な情報を掲載します。
調理師試験
- 受験資格 中学校卒業以上で2年以上の実務経験者
- 試験時期 年1回※神奈川県は年2回
- 受験料 東京6,300円※都道府県による
- 合格率 64.4%(平成28年)
- 各都道府県
- 公益社団法人 調理技術技能センター
- 関西広域連合
通信
- 取得にかかる金額一例 44,000円
- 標準学習時間 約6か月
ネイリスト
ネイリストは、爪や甘皮のケアをしたり爪に装飾をしたりと、指先を美しくしていく仕事です。
年々人気が高まっている職業ですが、ネイリストには国家資格がなく、法律的には資格がなくても働くことができます。
しかし、何かのネイル資格を持っていることが普通と考えられているため、なかなか就職することはむずかしいので、資格の取得をおススメします。
ここでは、資格試験の中でも、ネイル業界で最も有名で取得しておくべき「ネイリスト技能検定試験」(2級、3級)と、最近需要が多くなってきたジェルネイルの「JNAジェルネイル検定試験」(初級)を紹介します。
ネイリスト技能検定試験(3級)
- 受験資格 義務教育終了者
- 試験時期 年4回(1月、4月、7月、10月)
- 受験料 6,600円(税込)
- 合格率 90.7%(2017年春期結果)
ネイリスト技能検定試験(2級)
- 受験資格 3級取得者
- 試験時期 年4回(1月、4月、7月、10月)
- 受験料 8,800円(税込)
- 合格率 46.6%(2017年春期結果)
実施団体 公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)
通信
- 取得にかかる金額 約9万円
- 標準学習時間 約6か月
※2、3級をコースで組んだ場合
JNAジェルネイル検定試験(初級)
- 受験資格 義務教育終了者
- 試験時期 年に2回(2017年は6月と12月)
- 受験料 初級 9,720円(税込)
- 合格率 70%前後
- 受験資格 初級合格者
- 試験時期 年に2回(2017年は6月と12月)
- 受験料 12,960円(税込)
- 合格率 60%前後
実施団体 NPO法人 日本ネイリスト協会
通信
- 取得にかかる金額一例 15万円
- 標準学習時間 約6か月
※初級~上級対応コースの場合
まとめ
資格を取ると、就職活動や仕事でのステップアップにつながります。
また、取得にかかった時間や学習したことは、自分に自信を持たせてくれます。
自分にあった資格を見つけて、資格ありの主婦を目指して勉強していきましょう。