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主婦から派遣社員になるメリット、デメリット
最終更新日: 2018年8月07日
主婦をしていた方が仕事を始める場合、前職の職場に正社員として復帰することや、近くの会社でアルバイトをすることを考える人が多いです。
しかし、それ以外の方法として派遣社員になるという方法もあります。
派遣社員には、正社員やアルバイトとは違った魅力やメリットがあるので、ここで紹介していこうと思います。
派遣社員の仕組み
派遣の仕組みは、アルバイトや正社員の仕組みと大きく違う部分があります。
アルバイトや正社員の仕事は、雇用契約を結ぶ企業と実際に働く企業が同じです。
しかし、派遣社員の場合は、労働契約を結ぶのが「派遣元企業」で、実際に働く場所は「派遣先企業」になります。
労働契約を結んだ派遣元企業からは、給料の支払いや福利厚生の提供、社会保険の手続きや資格取得支援などが行われます。
実際に働く企業では、派遣先の担当者の指導を受けて決まった業務を行うことになります。
このように派遣労働者、派遣元、派遣先と3者が関係してくるので、少し複雑に思えるかもしれません。
しかし、こういった形にすることで、派遣社員に様々なメリットがあります。
派遣社員になるメリット
自分で就職活動をしなくてもよい
主婦をしていた方が仕事を探し始めると、求人が少ないということで悩む人が多いです。
アルバイトであれば比較的求人はありますが、正社員として働こうと思うとまだまだ主婦の採用に積極的でない企業が多いので求人は少ない傾向にあります。
こういった雇用環境にあるので、なかなか就職活動が上手くいかない主婦がたくさんいます。
しかし、派遣会社に登録しておけば、派遣会社が仕事を見つけて派遣社員に紹介してくれます。
また、正社員を採用する場合に比べると派遣社員を採用する際の派遣先企業の費用負担は少ないので、派遣社員を積極的に採用したいと考えている企業は多いです。
派遣社員を採用している企業には、大手企業や外資系の企業なども多く、正社員入社するには難しい企業で働くこともできます。
即戦力が求められがちに思われることが多い派遣社員ですが、未経験者でも働ける仕事はたくさんあります。
このような派遣の仕事を紹介してもらったり、求人票の中からよい求人を見つけて、条件があっているのならば、すぐにでも働きにでることが可能です。
面接がない
よい派遣先が見つかっても、面接を受けて落とされるんじゃないかと不安に思う主婦の方も多いと思います。
しかし、ここが正社員やアルバイトの採用と大きく違うところで、派遣社員を採用する場合、派遣先企業が派遣社員を面接することはできないのです。
雇用契約を結んでいるのが派遣元になっているので、派遣先への派遣は、派遣元からの配置という形になるので、派遣先に誰を派遣するのかの決定権が雇用関係のある派遣元にあるからです。
この辺りは少し複雑な部分なのですが、詳しいことを知っておく必要はありません。
面接が必要ないということだけ知っておけば、派遣登録しても採用されないのではという不安を持たなくてすむはずです。
もし、自らが派遣先を訪問してどういった職場なのか確認してみたり、履歴書を送付したいということであれば、それは問題ないので、派遣元の担当者に相談してみるとよいでしょう。
時給が高い
正社員をするということなら月給を時給換算すると高い場合も多いですが、アルバイトは平均時給が都心部など時給が高い場所でも2016年時点で988円です。
しかし、派遣社員の平均時給は関東エリアで1390円となっており、アルバイトに比べるとかなり高時給になっています。
これは、未経験として働く人も含めての平均時給ですので、もし経験がある仕事で派遣社員をする場合はもっと高額になってきます。
職種でみると、ITエンジニアやWEB・クリエイターなどの時給が今非常に高くなっています。(未経験で1600円から2000円前後)
事務オフィス系、販売、営業などの職種は、派遣の平均時給に近い時給になっています。(未経験で1300円から1600円前後)
工場・軽作業・物流の職種は比較的時給が安くなっています。(未経験で1000円から1300円前後)
派遣社員になるデメリット
働く時間の選択肢はあまりない
アルバイトであれば、子供が学校に行っている間の3時間だけ働くということも可能です。
しかし、派遣社員の求人の多くは、正社員と同じようにフルタイムのものが多いです。
ですので、派遣社員として働くのであれば、正社員として働くのと同じように子供の預け先についても考える必要があるかもしれません。
学童に預けたり、祖父や祖母に面倒を見てもらいながら働いている人が多いです。
日数については、週に3日程度のものもよくありますし、短期の派遣もあるので数日で終わる派遣などもあります。
中には派遣登録だけしておいて、夏休みや冬休みなどの短期の派遣だけに参加している人もいます。
正社員の働き方に比べると派遣社員は柔軟に働くことができますが、アルバイトほどには自由がきかないので、事前によく検討する必要があるでしょう。
注意
残業については、派遣社員はほとんどないことが多いですが、働く企業によっては1日数時間の残業がある場合もあるので、絶対にないとは考えないようにしたいです。
仕事が不安定
正社員に比べると柔軟に働ける派遣社員ですが、派遣期間には期限があるので、その期限がくると更新がない限り雇止めになります。
派遣社員は派遣先で働いている期間だけ給料がもらえるケースが多いので、雇止めになり次の仕事がすぐに見つからないと給料がなくなってしまいます。
正社員として雇われていれば期限の定めのない労働契約が結ばれているので、辞職したり解雇されない限り働いて給料をもらい続けることができます。
こうやって見ると、派遣社員は不安定な働き方にも思えますが、期限があるので働きたい時だけ働いて、また専業主婦に戻ることも簡単にできる自由がきく働き方ともいえます。
自らがどういった働き方をしたいのかをよく考えて、派遣社員になるのか、正社員になるのかを考える必要があるでしょう。
まとめ
派遣社員になることのメリットには、「就職活動をしなくてよい」「面接がない」「時給が高い」などがあります。
デメリットには「働く時間の選択肢はあまりない」「仕事が不安定」ということがあります。
自らの希望する働き方と派遣社員の仕組みが合うかどうかを検討してみてください。