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家計簿をつけて、働く前に家計を把握しましょう!
最終更新日: 2019年9月06日
主婦が働き始めるきっかけは、子供の学費のため、生活を豊かにするため、将来のためにと様々です。
しかし、仕事探しを始める時に、どれくらいの時間働けばいいのか、いくらぐらいの給料が必要なのかをわかっていない人もいるのではないでしょうか。
そんな時に役に立つ、とても賢いアイテムが家計簿です。
それなら、たくさんの人が家計簿をつけているに違いないと調べてみると、とても残念な結果になりました。
なんと、半数以上の人が家計簿をつけていないのです。
これからお話する、家計簿が持つ意味をちゃんと知れば、必ず家計簿をつけたくなります。
では、実際に家計簿がどのように役に立つのか、どのような種類があるのかを見ていきましょう。
※今回の記事は、2017年4月現在のものです。
家計簿の魅力
ある調査では、家計簿をつけはじめてから気持ちに変化があった人が多く、いずれも前向きな方向に気持ちが変化しました。
では、家計簿のどういう所がたくさんの人の心に響いたのでしょうか。
その家計簿の魅力を探っていきましょう。
お金の流れがわかる
家計簿をつけるとお金の流れがよくわかり、現在の家計の状況をしっかりと把握することができます。
現状を知れば、自分の家計にあとどれくらいのお金が必要なのか、どれだけの無駄遣いがあるのかを把握することができ、今後の生活設計にも役立てることができます。
また、もらいたい給料の金額設定ができるので、仕事探しにも便利です。
家計の改善点が見つかる
贅沢をしたつもりはないのにお金がいつの間にか減っていた理由や、買わなくてもいいものを買っていたという無駄遣いに気付きます。
必要なもの・不必要なものをふるいにかけることができます。
貯金ができる
贅沢していた、必要なかった、ここは改善できるという点が見つかれば、節約の意識が高まりお金を貯めることにも自然と繋がります。
家計簿をつけるとお金が貯まると言われるように、家計簿をつけている人の平均貯金額は、つけていない人よりも100万円近く多いという調査結果もあります。
※調査期間は2014年12月、調査対象は20代~50代女性、家計簿アプリ運営会社によるものです。
家計簿が続かない理由
このように、家計簿にはたくさんの利点があるにも関わらず続かない人が多いのには、誰もが陥る理由があります。
その大きな理由を見ていきましょう。
毎日つけるのが面倒
「毎日つける」ことを意識しすぎて、「毎日つけなければいけない」という気持ちに変わってしまい、一日つけないとそこでやる気がなくなり先へ続かなくなります。時間がかかる
思っていたより時間をとられ、「明日つけよう」から「来週まとめてつけよう」「月末に仕上げよう」とたまり過ぎてしまい、結局つけなくなります。実感がない
お金が残った・節約できたという成果が感じられず、家計簿をつけてもつけなくても一緒、それならやめようと家計簿の意味を見失います。家計簿を続けるために
せっかく家計簿の魅力に気付いても、続けられないと意味がありません。
そこで、家計簿が長続きするための簡単な秘訣を紹介します。
毎日つけることにこだわらない
家計簿をつける頻度を調べてみると、ほぼ毎日つけている人は半数以下という結果があります。家計簿をつける目的は、お金の流れを知り家計を改善していくことです。
完璧に管理しようと頑張るほど挫折しやすくなりますので、「家計簿は毎日つけなくてもいい」という気持ちに切り替えると気持ちの負担が減ります。
パソコンのソフトやスマホのアプリを利用する
入力すればすぐに自動計算してくれたり、入力しなくてもレシートを読み取ってくれる便利なツールです。手書きや計算の手間がなく時間がかかりません。
すでにソフトやアプリを使っているけれどそれでも時間がかかると思っている方は、今使っているものよりも操作が簡単なものを使ってみるとよいでしょう。
お金を残すことを長期的に考える
家計簿をつけて家計を見直したおかげで1ヶ月1万円節約できたとします。
1ヶ月では少額だと思うかも知れませんが、1年続ければ12万円にもなり、家計簿をつけていなかったら残っていない金額だったかもしれません。
収入が大幅に増えることはほとんどないので、大きな金額を急に残すことはできません。
※すぐに効果を求めずに、長い期間で考えてみましょう。
家計簿の種類
家計簿の種類はたくさんあるので、その分どれを使おうか選択肢の幅が広がります。
実際に、どのような方法で家計簿を管理しているのでしょうか。
この調査によると、利用する人が一番多いのは従来からの手書きする紙の家計簿で、次いでスマホの家計簿アプリとなっています。
そこで今回は、利用者が多い紙の家計簿とスマホの家計簿アプリについて詳しく見ていきましょう。
紙の家計簿
紙の家計簿は、紙とペンだけですぐ始められますが、一つ一つ手書きでつけていくので記入や計算などの手間がかかります。
しかし、この「手書き」は脳に刺激を与えるので、お金を使っているという金銭感覚を強くしてくれます。
また、日々のちょっとした出来事やテレビ・ラジオで知った雑学を書いたり、料理のレシピや興味を持った新聞・雑誌の切り抜きをはさんだりと、家計簿以外のことでも楽しむことができます。
紙の家計簿は、手書き作業が苦にならず時間に余裕がある人や、初めて家計簿をつける人におすすめです。
紙の家計簿は、管理方法をいくつかに分けることができます。
調査結果の管理方法が多い順に、それぞれの特徴をみていきましょう。
ノート・手帳・メモ帳の家計簿
ノートは、項目を細かく分けてしっかりつけたい、大まかにつけたい、家計簿の大きさなど全て自分好みに作成できます。
安く、手軽に始められますが、一から作成するので手間と時間がかかります。
手帳・メモ帳は、サイズが小さいので持ち運びしやすく、電車や仕事の合間など好きな時間につけられるので、どこでもいつでも利用できます。
スケジュールやメモなど家計簿以外のことも一緒に管理ができるので便利です。
しかし、サイズが小さい分、しっかり細かく家計簿をつけたい場合は容量が物足りない場合もあります。
市販の家計簿
見やすくわかりやすいフォーマットなので、使用方法を詳しく知らなくてもつけられます。
種類が豊富なので、家計簿をいくつか紹介します。
☆2017年のおすすめ家計簿☆
• 『シンプル家計ノート2017』(オレンジページ)
日付や項目を自分で自由に書き込めて、必要以上のものはなくすっきりしています。
お金に関するアドバイスや手紙の文例などの生活情報もあり、値段もお手頃なので、初めての方でも使い始めやすい家計簿です。
• 『レシート貼るだけ!かんたん家計簿』(永岡書店)
その名の通り、レシート貼って家計を管理していくので、手書きの手間がかなり減ります。
レシート入れ、節約情報帳、イベントシールなどの可愛い付録もついています。
• 『明るい暮らしの家計簿2017年版』(ときわ総合サービス)
発行60年余、シンプルなので使いやすく、初心者から上級者まですべての世代に愛されている家計簿です。
• 『袋分けカンタン家計ノート2017』(主婦と生活社)
項目別に予算を袋分けして、支出の際にこの袋から現金を取り出します。
10種類の封筒と便利シールの付録つきです。
• 『2017日記兼用お料理家計簿』(学研プラス)
旬の食材を使った、簡単な一品からおもてなし料理までを写真付きで掲載している、料理本のような家計簿です。
壁掛けカレンダー、レシートと領収書ポケットがついています。
値段が高い分、中身もかなり充実していますが、分厚めなので冊数が増えてくると置き場所をとります。
その他、紙の家計簿ではないですが、変わった家計簿を一つ紹介します。
『書かずに貯まる!クリアファイル家計簿」(扶桑社)
1日分ずつの予算をそれぞれのクリアファイルポケットに入れて、当日分を財布に入れて使い、残ったお金を元のファイルポケットに戻します。
テレビ番組で取り上げられたこともあって、人気があるようです。
これなら、手間がかからないので、何をやっても続かなかったという人は一度使ってみてはいかかでしょうか。
市販の家計簿は、書店の他に、文房具屋や100円ショップにも置いてありますので、一度のぞいてみてください。
雑誌の付録などについている紙の家計簿
主に、11、12月や年度替わりの女性向け雑誌に付録としてついてくるのでお得です。
サイズやフォーマットは様々で、自分の好みでは選べませんが、発売前から楽しみにしている人もたくさんいます。
全般的に薄くてシンプルでつけやすいものが多く、お金の流れを知るには十分な家計簿です。
スマホの家計簿アプリ
簡単に収支を記録できることに重点をおいたシンプルなアプリから、レシート撮影で自動入力、銀行やカードと連携など様々な機能がついたアプリまでたくさんの種類があります。
アプリのメリットは
- 手書きや計算の手間がかからない
- インストール無料のアプリが多いので使い始めやすい
- 場所を選ばずどこでもいつでも家計簿をつけることができる
など、時間や便利さについてのメリットがあります。
アプリのデメリットは、アプリの操作に慣れていないと使いこなすまでに時間がかかったり、アプリ自体も機能が不十分なところがあり使いづらさを感じることがあります。
また、口座番号やクレジットカード番号などの個人情報を入力するので、初めてアプリを使う人には抵抗があるかもしれません。
家計簿アプリは危ない?
家計簿アプリは、便利なだけではなく危険も一緒に潜んでいることを忘れてはいけません。
特に、外部連携を行って個人情報を扱う家計簿アプリは、利用する際に安全性を確認しておく必要があります。
2016年12月に金融庁が、スマホ家計簿アプリを提供する事業者の登録制を導入する方針を発表しましたが、現在はまだ規定がないので家計簿アプリが乱立しています。
家計簿アプリを利用する前に、提供元が信頼できるか、セキュリティ面はどうなっているのかを個人で十分理解してから始めることが重要です。
アプリの紹介
ここでは、インストール無料アプリの中から4つのアプリを簡単に紹介します。
※()内は提供元です。
• Zaim(株式会社Zaim)
日本最大級の無料家計簿アプリです。
登録すれば、銀行・カード・電子マネー・通販サイトなどの外部連携で情報を取得して、明細を家計簿に反映してくれます。
レシート読み取りもできます。
• マネーフォワード(株式会社マネーフォワード)
金融機関連携数が業界で1番多く、外部連携がかなり進んでいるので、登録すれば、銀行・カードなどの他にも株やFXの資産管理ができます。
レシート読み取りもできます。
• レシーピ!(大日本印刷株式会社)
レシートを読み取り、買った食材からNHK「みんなの今日の料理」のレシピを提案してくれます。
• おカネレコ(スマートアイデア株式会社)
支出記録がわずか2ステップ2秒でできる、という手間のかからなさが売りの操作簡単アプリです。
メールアドレスや銀行・カードなどの個人情報登録は一切ありません。
家計簿アプリを使ってみました
家計簿アプリを知っていくと、毎日持ち歩いているスマホで家計簿もつけられる便利さと計算の手間がかからない機能性で、使ってみようかなと興味が湧いてきます。
そこで、今回、主婦が家計簿アプリに初挑戦してみました。
たくさんの無料家計簿アプリの中から選んだのは、ユーザー数が多く、機能も充実しているZaimとマネーフォワードです。
この2つの家計簿アプリは比較されることも多いのですが、実際に使って感じたことを紹介していきます。
2つのアプリに共通して感じた事
2つのアプリに共通して感じた、メリット・デメリットをここで簡単に紹介しておきます。
メリット
- カード、銀行口座の情報がまとめて読み込める
- グラフで収入、支出が分かりやすく確認できる
- いつでも、どこでも確認できる
- 自動で計算してくれる
- 通知が来るので家計簿のつけ忘れが減る。モチベーションを保てる
デメリット
- レシート読み込み機能があまり機能していない(比較的zaimの方が優秀)
- 無料だと広告が出る。有料だと紙の家計簿より割高
- 有料でないと使えない重要な機能が結構ある
Zaimの体験談
30代パート主婦がZaimを使ってみました。
子供の成長と共に色々な出費が増えパートを始めたのですが、中々思うように貯蓄ができていないので、家計を見直すために家計簿をつけることにしました。
しかし、家計簿をつける時間が中々とれません。
そこで、レシートの読み取りやグラフでの分析など便利な機能があり、家計簿アプリの中で一番利用率が高いといわれているZaimを利用してみることにしました。
レシートの読み取りについて
家計簿アプリのレシート読み込み機能の精度が低いと聞いたこともあったので、少し不安もあったのですが、思っていた以上にスムーズに色々な種類のレシートを読み込むことができました。
しかし、使っていくうちに突然レシートの読み取り機能が使用することができなくなり、調べてみると月360円のプレミアム会員にならないと継続して使えないことがわかりました。
お試し期間の表示もなく突然使えなくなったのと、無料のレシート読み取り機能に魅力を感じていた私にとって、凄く残念でした。
グラフ表示
紙の家計簿は、前につけたことがあったのですが、何にどれくらい出費があるかなど自分でグラフにすることは難しく、自動でグラフに変換してくれる機能は、凄く便利だなと思いました。
実際、出来上がったグラフを見てみると、思っていた以上に保険代が掛かっていたため家計を見直すきっかけになりました。
また、項目で色が変えてあるのもわかりやすくて良かったです。
カードや銀行口座との連携
約1500の銀行やクレジットカードの入出金を自動取得や分類ができたり、口座・クレジットカードの残高を表示する資産管理機能もあるため、わざわざ銀行に通帳記入などに行かなくてもお金の管理をすることができるようです。
しかし、個人情報を提供することやセキュリティの不安もあり、私は登録はしませんでした。
便利な機能ではありますがリスクを減らすためにも、ログインIDやパスワードなども他人がわかりにくい番号に設定するなど漏洩を防ぐ工夫が必要だと感じました。
体験談まとめ
実際にZaimを使ってみて場所を選ばずに家計簿をつけられたり、持ち歩くのも携帯1つで済むため家計簿をつけることに凄く手軽さを感じました。
また、わざわざ計算機片手に家計簿をつけなくても自動で集計結果をだしてくれる機能やつけ忘れていた時にお知らせがくるなど、ありがたい機能も多くあります。
しかし、私のように銀行やクレジットカードの情報提供に抵抗がある人・スマホなどの操作にあまり自身のない人には、紙の家計簿のほうが使いやすいと感じる人も多いと思います。
また、無料アプリで使える機能が限られていたり、家計簿をつける度に広告が出てきたりと有料のプレミアム会員(月360円)にならないと快適に使えない機能も沢山あります。
私は個人情報の登録をしなかったのもあり、便利な連携機能を使いこなすことができませんでしたが、ネットを使い慣れている人・お金の管理を手軽にしたい人・銀行に行く時間も中々とれない人にとっては、とても便利な家計簿アプリだと思いました。
マネーフォワードの体験談
40代パート主婦がマネーフォワードを使ってみました。
結婚当初は家計簿つけが楽しかったものの長続きせず、数々の紙の家計簿やパソコンソフトを行ったり来たり...結局、家計簿を1年間続けられたことがなく、今に至っています。
今回、「お金を貯めて素敵な老後を送ろう!」と奮い立ち、選んだ家計簿は「外部連携であらゆる資産が一括管理ができる」というすごそうな家計簿アプリです。
家計簿アプリどころか他のアプリさえまともに使ったことのない主婦が、不安と期待を持ちながらのスタートです。
レシートの読み取りについて
色々なレシートを試しましたが、期待していたより読み取り間違いが多かったです。
例えば、濁音・半濁音・捨て仮名、似たような形の英数字を誤認識するので、読み取った後、レシートと照らし合わせたり、手入力で変更したりと時間がかかりました。
レシート読み取りは、主婦にとって一番期待していた点なので、残念な結果でした。
グラフ表示
項目ごとに棒グラフや円グラフをたくさん作成してくれるので、収支の割合が目に入りやすく印象に残ります。
数字よりもグラフの方が過去との比較が分かりやすいので、「先月は日用品の買い物が多かった」など細かい反省点も見つかり、節約の意識が高まりました。
カードや銀行口座との連携
外部連携は、登録すれば入出金や残高などの明細が反映されて、いつでもどこでも見ることができるのでとても便利です。
登録は、指示通りに操作していけばスムーズに進みますが、カード番号などの個人情報を提供することにはかなり不安がありました。
マネーフォワードは「安心・安全のセキュリティ」と紹介をされていましたが、普段ネットに個人情報を入力することがほぼないので、やはり抵抗があります。
私の場合、まずカード会社に連絡して、Webで明細を見られるように登録をすることから始めたので、手間がかかり面倒でした。
体験談まとめ
最初に開くと「利用者の月平均節約金額¥11,642」と表示されたり、自分のプロフィールに似たユーザーとの金額比較を頻繁に表示してくれたりと、節約の意識が高まる機会がたくさんありました。
また、「今日は買い物ありませんか」など、メッセージを送ってきてくれるのでつけ忘れも減りました。
全体的に、マネーフォワードは、家計簿というより本格的な総合資産管理簿です。
お財布の中だけでなく、株や証券などを含めたすべての資産を把握、管理したい人には向いていますが、カードをあまり使わない人、金融機関との連携に抵抗がある人にはおすすめしません。
特に、専業主婦やパート主婦は、株やFXをしている人は少ないですし、銀行に行く機会があり、カード払いの買い物もそれほど多くないので、金融機関と連携してスマホで全ての資産管理ができるほどのアプリを使う必要はない気がします。
さらに、プレミアム会員になればできることが増えますが、他にできることが増えるとしても、月額500円(年額6,000円!)もかかるのはもったいないです。
また、家計簿アプリ初心者には操作がわかりづらいので、慣れるまでには時間がかかりそうです。
まとめ
色々見てきましたが、家計簿をつける方法に「絶対これ!」という決まりはありません。
まずは、自分の性格や今の生活スタイルにあった家計簿を見つけることです。
途中でくじけそうになったら、家計簿の魅力と続けるための秘訣を思い出してください。
そして、頑張り過ぎないように心掛けて、家計簿が自然と続くようになれば簡単に家計を把握管理できてしまいます。
家計簿をつけることは、家計を見直して改善し、お金を貯めるだけではありません。
美味しいものを食べたり、欲しいものを買ったり、旅行したりと自分や家族へのご褒美を実現させることもできますよ。
今日から早速家計簿をつけはじめてみませんか。